焼酎、甲類と乙類

昨日、同級生のホリさんからのメッセージを紹介させていただきましたが、堀さんがお茶割りに使ったのは宝焼酎とのでした。
普段は乙類を飲んでいると思うのですが、望月ファームの粉末煎茶を飲むために甲類を買ってくれたのだと思います。

乙類の方が独特の香りがあって、何も混ぜなくてもストレートやロック、水割りで楽しむことが出来ますし、乙類のほうが工業的ではないというイメージもあって好む方がいるようにも見受けられます。
一方で、甲類は工業的に合成されたアルコールが混入しているというイメージを持つ方がいらっしゃるようです。

しかし、そうではなく飲用のアルコールは、サトウキビ等やトウモロコシ等を発行させて作った発酵アルコール[1] ですから、甲類も全て原料は植物です。

合成されたアルコール(エチルアルコール)であったとしても、人体に有害な不純物を完全に取り除ければ、別に問題ないはずですけどね。

甲類と乙類の違いは蒸留方法の違いです[2]。

甲類: 連続式蒸留焼酎
乙類 単式蒸留焼酎

(注)平成18年5月1日から、焼酎甲類は連続式蒸留焼酎に名称が変更されています。
(注)平成18年5月1日から、焼酎乙類は単式蒸留焼酎に名称が変更されています。

話は変わりますが、もしかすると、甲類の焼酎は、味の素みたいに誤解されているかも知れませんね。


味の素は化学調味料と呼ばれているので、私の母親は味の素が工業的に合成されたものだと思って、一切使っていませんでしたが、テレビでサトウキビを発酵させて作られていることを知って、やっと最近になって使うようになりました。

甲類とか味の素とかは、呼び方の印象で損をしてしまっているかも知れません。
あと、精製塩もそうですよね。
あれは、メキシコ沖などの海水を原料にしているのに、工場で合成されていると勘違いしている人が少なからずいるんですよね。

ところで、甲類とか乙類という呼び方は平成18年に廃止になったのですね。
このブログを書いているなかで知りました。
それから、本格焼酎という呼び方も出来たのですね。
本格焼酎は、単式蒸留焼酎(乙種)の一種です[2]

誤解されてかわいそうな連続式蒸留焼酎(甲類)ですが、単式蒸留焼酎(乙類)と比較するとクセがないので、何にでもあうという特徴があります。
連続式蒸留では純度の高いアルコールが生成されて、それを水で薄めるので原料の持つ特徴がほとんど感じられない[3]からなのですが、だからクセがないわけです。
そういった理由で粉末煎茶を飲む時は連続蒸留焼酎(甲類)をおすすめしています。
ぜひ、一度お試しください。

富士錦さんの富士のしずくのように、クセがないから粉末煎茶にあう単式蒸留焼酎(乙類)もあります。
酒屋さんに相談すればクセのない単式蒸留焼酎(乙類)を探してもらえるかも知れません。

あと、これは個人的な感想ですが、粉末煎茶の焼酎のお茶割りは、飲んだ翌日に胃がヒリヒリしにくいので、胃に優しいような気がしています。
まあ、科学的な検証はしていないので、印象に過ぎませんので、誤解なきようお願いいたします。

それから、単式蒸留焼酎(乙類)も好きですよ。

参考資料

1.経済産業省製造産業局アルコール室『アルコール事業法の理解を深める』平成26年3月,(p.2)
 https://www.meti.go.jp/policy/alcohol/alc_pamphlet_rev.pdf

2.「焼酎に関するもの」(国税庁)
 https://www.nta.go.jp/about/organization/tokyo/sake/abc/abc-shochu.htm

3.「お酒の話 焼酎1(概要)」 (独立行政法人 酒類総合研究所) 
 https://www.nrib.go.jp/sake/story/pdf/ShochuNo01.pdf

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焼酎、甲類と乙類」への3件のフィードバック

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